みなさん、こんにちは! たかはしです。
昨日は趣味全開でイチローの話をしてしまい、失礼いたしました(笑)。今日は釣りの話でございます。
「人気ルアー」というものを考える。
途中で10年くらいブランクが空いてしまっているのですが、中学生の頃からバス釣りをしていたので、20年くらい前の釣り事情というのもある程度体感できているんですよね。「時間ばっかり経ってて、腕の方はさっぱり」というのも悲しい話ですが、それが現実なので仕方ありません。ただ、長く続けてるから実感できているのかなーというものがあります。それは「人気ルアー」というものの存在です。
20年前。メガバスは幻のルアー。エバーグリーンも全然買えなかった。
20年前は、メガバスがとにかく大人気でした。もう、ほとんど全部のルアーが入荷してすぐに売り切れていたんじゃないですかね。「X-55」とか「X-30」とかはまだ手に入りやすかったですが、トップのルアーなんかお正月とか記念セールとかじゃないと姿を見なかった気がします。売ってても抱き合わせ販売とかね。釣り博での干支ルアー抽選とかもすごくて、POP-X1個で20万円近くになったりしていました。
伊東由樹さんが出演している「X-Bites」シリーズも超大人気で、自分もテープが擦り切れるんじゃないかというほど見ていた覚えがあります。このビデオを見ていると「デストロイヤーぶっちまがり」とか言いたくて仕方なくなったもんですね。「F4-66X」とか「Live-X リバイアサン」とかは憧れ中の憧れでした。
他にも、エバーグリーンも大人気。特に今江さんの人気も絶頂だったので、「インスパイアカスタムルアーズ」は超品薄でしたよね。中でも「キッカーイーター」とかは今江さんが発売前からだいぶ宣伝していたこともあって、超大人気でした。ブザービーターとかも発売まで散々じらされたよな……。
ロングビルサスペンドミノーが大人気でした。
上でも書きましたが、リバイアサンとかキッカーイーターみたいな「ロングビルサスペンドミノー」がとにかく大人気でした。メガバスやEG以外だと、ラッキークラフトの「ステイシー」。どう考えても関東オカッパリ少年には「60」の方が使いやすかったと思うんですが、「90」がとにかくかっこよく見えて、売っていたらすかさず買っていました。今でも、実家にいくつかあるんじゃないかな……。イーターもリバイアサンもあるはず。
当時は春先の定番として、ロングビルミノーのポンプリトリーブというのがめちゃくちゃ推されていましたね。自分もドキドキしながらステイシーを投げ、ひたすらポンプリトリーブをしていた気がします。魚はまったく釣れず、地球ばっかり釣っていましたけど。
エスケープツインなんかは普通に売ってた。
逆に、今をときめきまくっている「エスケープツイン」なんかは普通に売っていた覚えがあります。実際、過去に買った懐かしのパッケージのものが残っていました。
別に、当時は釣れないワームで最近になって釣れ始めたわけではないでしょう。昔から釣れるワームだったけども、そんなに売れていなかっただけの話です。
「品薄ルアーは釣れる」?「いつでも買えるルアーは釣れない」のか?
今の釣具屋を見てみると、メガバスルアー、普通に売っています。エバーグリーンのルアー、普通に売っています。エスケープツイン、ほとんど売っていません。
別にメガバスやエバーグリーンのルアーが大きく退化したわけでも、エスケープツインが超進化したわけでもないです。でも。状況は大きく変わりましたね。
結局、「人気の有無」というのはルアーの「釣り具としての性能」で決まるわけではなくて、その後ろに見えるイメージであったり、需給のバランスで決まってくるわけですよね。エスケープツインもメガバスもどちらも釣れる。それは昔も今も変わらない。でも、人気は逆転したと。「釣り具としての性能」ではない所で差が生まれたわけです。
今書いているのは当たり前の話で、そのためにメーカーは宣伝をしたり、使い方の動画を出したり、トーナメントで結果を出したりするわけですよね。どこかで素晴らしい結果が出て、それが口コミで広がって大人気になったりすることもあるでしょう。知られていなかった使い方が見つかって、慌ててみんなが買いに走ることもあるでしょう。品薄になると、よりプレミアがついて、ますます人気が上がっていきます。人気ルアーの出来上がりです。
もちろん、人気で品薄のルアーは釣れるルアーであることが多いと思います。でも、いつでも買えるルアーが釣れないかと言われればそんなことはないです。ゲーリーのワームはいつでもどこでも大体買えますけど、めちゃくちゃ釣れますよね。OSPのルアーも大体は安定供給されていますけど、信頼して使えますよね。手に入りやすいかどうかと、魚が釣れるかどうかは別問題です。品薄ルアーじゃなきゃ釣れないわけじゃないし、いつでも買えるルアーでも釣れるんです。
レアなルアーもいいけど、ほどほどに。
そうはいっても、ミーハーな私なので、レアなルアーが売っているとついつい惹かれてしまうのは事実です。ダッジとか売ってたらすかさず買っちゃいますもんね。売ってるの見た事ないけど。
趣味として楽しんでいる以上、「レアなルアーがほしい」という気持ちを否定すべきではないと思います。ただ、あまりにも過熱してしまったと感じるときには、一歩引いて見つめてみることも大事です。高額すぎるルアーの購入を考えるならば、同じ金額で「手に入りやすい、釣れるルアー」をいっぱい買った方がいいと、個人的には思っております。
ルアーパワーだけではなく、使い方や使いどころこそが重要というのも間違いないわけです。やっと人気ルアーを手に入れたけど、「ロストが怖くて思い切って使えない」状態だと、どんなに素晴らしいルアーでもなかなか釣れませんよね。逆に、いつでも手に入るルアーなら思い切って攻めていける。それが理由で釣れる。そういうのが理想ですよね。
「釣れる釣れないと人気はそこまで関係ない」「今はそれほどでもなくても、将来人気が出るルアーもある。逆もまたしかり」ということを意識しつつ、そのときどきの人気だけにとらわれ過ぎずにルアーを選んでいきたいものです。
では、また明日!
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