バス釣りを始めたきっかけの話。それは「こい」。

悩んだ末に、週末はブレずに房総リザーバーに行くことにいたしました。それこそ管理釣り場とかも頭をかすめたのですが、ここは初志貫徹、ということで。予約することにいたします。

さて、今日は「バス釣りを始めたきっかけの話」をさせていただきます。昨日、TwitterでSIMOSAKANAさんが同じ話題に触れられて、ブログも更新されていましたね。流行にはきっちり乗っていこう！ ということで、便乗しての話題です（笑）。

自分がバス釣りを始めたのは中学二年生の時です。それまでは、釣り自体ほぼ全くしたことがありませんでしたし、興味もありませんでした。

きっかけになったのは、友達から「お前の家の近くに池があるみたいだから、案内してほしい」というのを言われたことだったと思います。

聞けば、そこで釣りをするとのことで、なんとなくOKして、一緒に釣りをすることとなりました。

その池は本当に小さい池なんですが、鯉は釣れる池だったんですよね。普段から、年配の方が釣りをしているようなイメージでした。そこで、今でいうパン鯉に挑戦してみたんです。当然道具も持っていないし、針の結び方もわからないので、全部友達にやってもらって。そうしたら、程なくして鯉が掛かったんです。

今思えば、その瞬間が、自分が釣りの沼に落ちていく第一歩だったのだなあ……という感じなのですが、その引きは本当に衝撃的でした。

 

今までの人生で感じたことのないような衝撃を鯉に与えられた、というのも何か悔しいような気もしますが、この「魚の引き」というものに魅せられて、以後私の中学高校時代は釣りに支配されて進んでいくことになります。

それからしばらくは、パン鯉を続けていて、夏休みには毎日自転車で鯉を釣りに行くなんていう生活をしていましたが、その頃は世は空前のバス釣りブーム。そのかっこよさに惹かれ、私も鯉釣りからバス釣りに移行していったのでした。虫とかも苦手なので、ルアーを使うってのにもだいぶ惹かれましたね。

この後はバスをバンバン釣って、さらにのめり込んで！ というお話を書きたいのですが、それはもう全く釣れませんでした。

バス釣りを始めたのが中二の夏だったんですが、それから1年間全く釣れなかったです。霞ヶ浦に行き、相模湖に行き、近所にバスが釣れる噂のある池があれば行き……というのを友人と繰り返していましたが、誰も釣れなかったです。バスなんて完全に幻の魚。もうまったく釣れる気がしない。

雑誌とかは結構読んでいましたので、無駄な知識ばかりが増えていきましたが、釣果には結びつかず。でも、今から考えると釣れるわけないんですよね。相模湖に手漕ぎボートで繰り出して、本湖のど真ん中でウォーターソニック投げるとか。

これですね。少年の憧れ、ミラクルジムのシンボル的ルアー。超かっこいい。高かったけど。スピニングに6ポンドとかでぶん投げていて、割と早い段階でロストした悲しい思い出があります。たぶん、当時はこんな小・中学生が山ほどいたと思います。

別にルアーが悪いわけではなかったと思うんですが、攻め方が致命的に悪いですよね。当時の相模湖なんて今より全然釣れなかっただろうし……。

霞ヶ浦でも、とにかく沖に向かって、投げたいルアーをぶん投げてましたが、たぶんテクトロとかした方がよっぽど釣れたと思います。バスはきっと、君の足元にいるよ……と当時の自分に教えてやりたい。オカッパリでマッドペッパーマグナムをぶん投げても、あまり良いことないよ……と。

その後、初めてのベイトリールを買って、新品のサイバープレックス（田辺さんプロデュースでデュエルから出てましたね)を巻いて、一投目で再起不能のバックラッシュをして半泣きで帰るとか。友達の竿を誤って折ってしまってケンカになり、一人で牛久沼に置いていかれるとか。バスは釣れないのに切ないエピソードはたくさん。よく続けたな、と思います。

それでも続けていれば、やがて釣れる日は訪れるわけで、中3の夏にようやくバスを手にすることが出来ました。場所は河口湖でしたね……。それからは、釣れたり釣れなかったりを繰り返して今に至ります。

改めて振り返っても、釣れなさすぎて、いつ辞めてもおかしくなかったと思いますし、実際に釣りをする友達の数は徐々に減っていきました。でも、続けましたね。釣れなくても、バス釣りにまつわるすべてが楽しかったんですよね。

あの時、釣りに行かなかったら、だいぶ違う人生になっていたと思います。一体何が趣味になっていたのか、想像もつきません。

だいぶ時間を持っていかれましたし、もちろんお金ももっていかれましたけども、でも釣りをやってて良かったと思います。今でも釣り場に着く度にワクワクしますもん。道具見てるだけで楽しい。釣行のプランを考えているのが楽しい。バスが釣れたら超嬉しい。面倒なこともたくさんありますけど、本当にかけがえのない趣味です。

中学生当時を思い出し、若干センチメンタルな気持ちになりつつ終わらせていただきます。ありがとうございました。